- TOKYO WINDS(トウキョウ・ウィンズ)−アサヒビール吹田工場(大阪)
この写真は1998年6月16日にアサヒビール吹田工場(大阪)で行われた
コンサートの様子です。
アサヒビール環境文化推進部よりご提供いただきました。
この日のコンサートのプログラムは、
このページにあるプログラム見本「その1」に近いもので、曲の合間にひとりずつ簡単な楽器紹介とソロ演奏をしました。
木管五重奏は、ひとつひとつの楽器が強い個性を持っています。
発音の方法もいろいろなので、
「どうやって音を出しているのか?」
というお話を して、より演奏を楽しんでいただきました。
写真は楽器を紹介するオーボエの和久井仁。
ファゴットという楽器をご存じですか?
木管楽器の中で最も低い音域を担当します。
あまり有名な楽器とは言えませんが、実は非常に表現力が豊かです。
オーボエと同じように、植物の「あし」に似た「ケーン」という木の茎を割って、削って、
2枚重ねた「リード」を口にくわえて振動させます。
(日本語で書くと、やたら難しそうです。
ファゴットのリードは、音が低い分オーボエのものよりかなり幅が広く大きいです。
ついでにプレイヤー以外には分解してケースにしまうことが難しい楽器ですので、
そのへんにたてかけておいても、まず盗まれることはありません。
写真は楽器の紹介をするファゴットの藤田旬。
「ホルンは金管楽器のくせになぜ、木管五重奏に入っているのでしょう?」とよく聞かれます。
なんでだろう?単なる景気づけかな?
譜面があるから吹いてるだけなんだけど、困ったなぁ。と思ったこともありますが、やはり、音色がやわらかくて、木管とも相性がよいこと、ホルンが加わることで、より表現の幅が拡がるのだと自分に言い聞かせています。
でも本当は木管楽器と一緒にアンサンブルを するには、針の穴を通すような精度が必要なことも多いです。
背景が黒くなっています。
日が落ちて、まぶしくなくなったので、後ろの反響板をとっていただきました。
そのほうが良く響いたからです。
この工場ではもう何回もコンサートが行われているそうで、スタッフの方々も慣れているようでした。
こういったことも、プレイヤーにとってとてもありがたいことです。
大阪以外には、東京、茨城、名古屋の工場でコンサートが催されました。
ロビーやサロンは本来コンサートをするための場所ではないのかもしれませんが、実際に演奏してみると、良く響いて吹きやすかったということが結構あります。
室内楽には演奏者ににとってもいろいろな発見があります。